近年、突然知らない番号、しかも外国の番号から、自分の携帯に電話がかかってくるケースが多く聞かれるようになりました。そして、その電話は出たら最後、架電した側ではないのに、多額な通話料金をとられるというおそろしい電話です。おまけに、かけてくる国も様々。今回はタイトルにある電話番号から着信があり、検索にかけてみるも全くヒットしないので、注意喚起のため記事を書きたいと思います。
+84 448999189は詐欺電話!
まず、大切な結論からです。+84 4489 99189は詐欺電話です!
着信があっても決して取らないで下さい!!
とってしまうと、高額な通信料金を後で請求される可能性が高いです。
なぜ、そう言い切れるのかというと、この番号から不在着信があったと同時に、留守番電話も残されていました。見知らぬ番号だったので、かけ直さず、とりあえず留守番を再生してみたところ・・・
「NTTファイナンスより重要なお知らせです。現在ご利用中の電話回線にて未納料金が発生しているため、法的処置へ移行いたします。オペレーターへおつなぎする場合は1を教えて下さい。」
というメッセージが30秒録音されていました。ただ、実は録音されていたメッセージは上の通りではなく、
「にて未納料金が発生しているため、法的処置へ移行いたします。オペレーターへおつなぎする場合は1を押して下さい。NTTファイナンスより重要なお知らせです。現在ご利用中の電話回線にて未納料金が発生しているため、法的処置へ移行いたします。オペレーターへおつなぎする場合は1を教えて下さい。」
という中途半端なものでした。同じメッセージを繰り返し自動再生しているようです。
不自然な留守電であったことと、着信を受けた私はNTT関連の契約を全くしていないため、すぐに詐欺電話だと判断できました。これがもし、NTTの電話や光回線を使っている方だと、焦ってかけ直してしまうこともあるかもしれません。
+84はどこの国?
日本の電話番号は、+81から始まりますが、今回かかってきたのは+84
どこの国か調べてみたところ、【ベトナム】でした。
なおさら、私には心当たりのない番号でした・・・。
国際詐欺の電話番号一覧
今回かかってきたのは【ベトナム】でしたが、国際詐欺電話にはもっとメジャーな番号(国)が存在します。
迷惑電話をはじめとするセキュリティ領域の課題解決をテクノロジーの力で実現するため、研究開発を進め、日々、製品開発に取り組んでおられるトビラシステムズ株式会社の調べ(2024)によると、以下のような結果となりました。
順位 | 国・地域名 | 国番号 | 主な手口 |
1 | 北米地域 (アメリカ・カナダ等) | +1 | 架空料金請求詐欺 国際ワン切り詐欺 |
2 | スリランカ | +94 | 国際ワン切り詐欺 |
3 | キリバス | +686 | 国際ワン切り詐欺 |
4 | イギリス | +44 | 国際ワン切り詐欺 還付金詐欺・オレオレ詐欺 |
5 | フィリピン | +63 | 国際ワン切り詐欺 |
これらが先頭につく電話番号からかかってきたら決して取ってはいけませんし、折り返すのもダメです!見慣れない番号なので「ん?」とはなると思いますが、その違和感を大切に持って、無視を決め込んで下さい!
もしとってしまったら、どうなる?
もし、詐欺電話をとってしまったらどうなるのかについて、参考になるページを見つけたので紹介します。
通話料を搾取される
国際電話の詐欺電話に出てしまうと、先ほど説明したように通話料を搾取されてしまいます。
電話している時間が長ければ長いほど、より多くの「国際電話料金」が取られます。
折り返してかけ直してきた人により長く通話させるために、意味のわからない話を延々と話したり、日本語で「友人や家族につなぐ」と言って待たせようとたりすることもあるようです。
中には銀行口座などの個人情報について回答するよう促してくるものもあります。たとえば国番号(+33)からかかってきた国際電話に折り返すと、英語の自動音声で「数百万人の中からあなたが選ばれ、見事に 20,000 ユーロが当たりました。必要な情報を教えてください」という内容が流れてきます。
その後に続けて質問が流れてきて、ダイヤルキーや音声で性別、名前、年齢、銀行口座などの個人情報について回答するよう促してきます。
この詐欺では日本国内での逮捕例はないと思われ、詳細な手口は判明していないです。
しかし、あくまでも憶測ですが、手口としては高額な通話料の一部は相手先の電話会社に支払われ、電話会社とつながっている犯罪グループへも支払われるようになっているようです。個人情報の詐取
個人情報を入手すれば、様々な詐欺に利用できることから、情報を聞き出そうとする詐欺師もいます。
こういった詐欺師は電話にて言葉巧みに個人情報を喋るように仕向けてきます。
電話口で個人情報を伝えてしまうと、金銭の要求や不正出金などの、さらなる詐欺に巻き込まれるおそれがあり危険です。
また、国際電話の詐欺電話に出てしまうと、特殊なプログラムによって様々な個人情報を盗まれてしまう場合があります。
個人情報を盗まれてしまうと 、SNSのアカウントを乗っ取られてしまうことなどが考えられます。
電話番号を「カモリスト」に登録される
国際電話の詐欺電話に出てしまうと、自分の電話番号を「カモリスト」に登録されることがあります。
「カモリスト」とは、悪徳商法などで何度も騙された被害者の名前が一覧で載っている名簿のことです。犯罪グループ側で「カモリスト」に登録されてしまうと、ターゲットにされてもっとたくさん詐欺の国際電話がかかってくることも。
(個人情報の詐取に統合)
電話に出てしまっても、すぐに切りましょう!
電話に出てみたら何を言っているのかよくわからないという場合も、長時間聞き入らないように要注意。
国際電話詐欺に注意!被害事例やその対策方法を理解しよう | Whoscallコラム より引用
ただ通話料を搾取されるだけではなく、個人情報を抜かれてしまう可能性まであるので、気をつけましょう!
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