奈緒 映画で何があった!?【先生の白い嘘】

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2024年9月27日に公開された映画「傲慢と善良」に出演されている奈緒さん。そんな彼女を検索してみると「奈緒 映画 何があった」というワードが出てきます。とても気になったので、なぜこの検索ワードが出てくるのか調べてみましたので、ご覧下さい。

何かあった映画=先生の白い嘘

何かあった映画=先生の白い嘘 という映画のようです。ちなみに、原作は「先生の白い嘘」という鳥飼茜さんによって描かれた青年漫画で、24歳の高校教師・原美鈴を主人公に、男と女の間の「性の不平等」が描かれています。月刊モーニング・ツーで2013年から2017年まで連載されていた漫画で全8巻で既に完結しています。

各HPで載せられている本作品の紹介は以下のようになっています。

「原美鈴は24歳の高校教師。生徒を教師の高みから観察する平穏な毎日は、友人・美奈子の婚約者、早藤の登場により揺らぎ始める。二人の間に、いったい何があったのか?――男と女の間に横たわる性の不平等をえぐる問題作、登場!」

2015年の「このマンガを読め!」では第8位に選ばれている作品です。

この映画で何があったのか

さて、本題のこの映画で何が起こったのかについてですが、簡潔にまとめると

奈緒さん側がインティマシー・コーディネーターを要望したにも関わらず、監督側が直接的なコミュニケーションをとっていたことが、オンラインメディアのインタビューで明らかになり、SNSを中心に炎上騒動となった。

ということでした。ただ、この文章の中には、インティマシー・コーディネーターという見慣れない文字が出てきているので、合わせて説明したいと思います。

インティマシー・コーディネーターは、演技やメンタルケア、性にまつわる専門的な知識をもとに性的なシーンの制作に携わるスタッフである。監督と俳優の仲介役となって、俳優の心身の安全を守り、交渉や演技の支援をするとともに、監督の演出意図を最大限に実現できるようサポートする。

撮影前には、台本をもとに監督の希望する演出や俳優の動きについて話し合う。それをもとに、俳優側にも身体の露出や接触の範囲などについて具体的に伝え、意に反することや不安なことはないかなど確認し、同意を得る。俳優側が懸念を抱く時には、代替案が採用される時もあり、撮影当日も現場に立ち会う。

インティマシーコーディネーターとは? 性的シーンの撮影で俳優を“守る”役割。日本のドラマでも起用始まる | ハフポスト アートとカルチャー (huffingtonpost.jp) より一部引用。

とても簡潔に言うと、性的なシーンを演じなければいけない俳優の心身の安全を守りつつ、監督が望む演出意図を最大限に表現できるようにサポートする、俳優と監督の仲介役を担う仕事のようです。演じる側は、台本を読んだり、実際に演じたりする中で、ここはどうしてもしんどいと感じる演技があったとしても、それを監督や現場に伝えるのは、仕事でもある以上なかなか難しいことだと思います。そんな時に、そうした性的な演技に関することを調整してくれるスタッフが間にいてくれることは、とても心強いことだろうと思います。

実際、「先生の白い嘘」はかなり過激なシーンが多いと思われるので、なおのこと俳優側はこのスタッフの配置を希望したのかもしれません。

インティマシー・コーディネーターを起用しなかった理由

俳優にとっても、監督にとってもメリットがあると思われるインティマシー・コーディネーターの起用ですが、なぜこの映画では却下されてしまったのでしょうか。その理由を、舞台挨拶でプロデューサーが以下のように語っています。

本作の製作にあたり、出演者からインティマシー・コーディネーター起用の要望を受け、製作チームとして検討しましたが、(約2年前の)撮影当時は日本での事例も少なく、出演者事務所や監督と話し合い、第三者を通さず、直接コミュニケーションをとって撮影するという選択をいたしましたインティマシー(性的な)シーンの撮影時は、コンテによる事前説明を行い、撮影カメラマンは女性が務め男性スタッフは退出するなど、細心の注意を払い、不安があれば女性プロデューサーや女性スタッフが本音をうかがいますとお話をしていたので、配慮ができていると判断しておりました。しかしながら、このたび様々なご意見、ご批判をいただいたことを受け、これまで私どもの認識が誤っていたことをここにご報告を申し上げるとともに、製作陣一同、配慮が足りなかったこと、深く反省をしております。本作を楽しみにお待ちいただいているお客様、原作の鳥飼茜先生、出演者、スタッフの皆さまに不快な思いをさせてしまったこと心よりお詫び申し上げます

奈緒「わたしは大丈夫」 インティマシー・コーディネーター問題で監督&プロデューサーが初日挨拶で謝罪 : 映画ニュース – 映画.com (eiga.com) より一部引用。

撮影されていた2022年時点では、インティマシー・コーディネーターの起用はかなり少なかったようですね。2024年現在ではどれくらい起用されているのかはわかりませんが、俳優の方が無理して傷つくことが減るように、起用率が上がることを祈るばかりです。

奈緒さんの気持ち

さて、希望していたにも関わらず、インティマシー・コーディネーターの起用がされなかったということで、主演の奈緒さんはどのように思われたのでしょうか。

彼女は2024年7月5日の舞台挨拶で以下のようにコメントされています。

「本当に前日にいろんなことがありまして。皆さんご存知かなと思うんですが、ひとことわたしがお話ししなければいけないと思い来ました。わたしとしては、ここにいる誰も、心を痛めるようなことなく、一緒にいたいと、せつに願っております。なのでひとこと。わたしは大丈夫です。それだけは伝えようと思っていました

「昨日の記事があってから、皆さんに不安を抱えさせてしまった部分があると思いますが。ひとつご説明したいのは、わたし自身、原作に心から惚れ込み、出演することを自分で決めましたその中でいろいろなやり取りがあり、すれ違いがあったことは事実です。でもそれは当人同士の問題として、権力に屈するようなことは一切無く。対等な関係でお話をしましたし、言いたいことは伝えました。伝えた上で、話した上で、どうしても現場に対して不十分だと思う部分が、正直ありました。そこはわたしたちも未熟で、この映画を公開するにあたって、もっと傷つけない言葉を選んで、ちゃんと自分たちの真意を、宣伝でお話しできなかったことが皆さんを不安にさせる結果を招いてしまったのかもしれない。わたし自身は自分のこととして深く反省しています」と真摯な眼差しを注いだ。

その上で、撮影現場は権力で押さえつけられることなく、対等であったことをあらためて強調。「そこは皆さんに安心していただきたいです。心配してくださってる声が届いているので、大丈夫ですとお伝えしたいです」と呼びかけ。その上でこの作品に挑むと決めた思いについて「こういったテーマに触れることもそうですし、社会全体として、自分自身が自分の胸に手を当てて。本当にわたしは大丈夫だろうか、人を傷つけていないだろうかと、問い続けないとこの作品はつくれませんでした。きっとそれが社会で、人間同士が共存する上で大切なことなんじゃないかと。わたしはこの作品から学びました。なのでわたしもそう生きていこうと思いました

奈緒「わたしは大丈夫」 インティマシー・コーディネーター問題で監督&プロデューサーが初日挨拶で謝罪 : 映画ニュース – 映画.com (eiga.com) より一部引用。

とにかく主演の奈緒さんは「私は大丈夫」ということを何度も強調されています。どうしても不十分だと思う部分が現場にあったことは事実だけれども、演者と制作は対等な関係、立場であり、言いたいことはしっかりと伝えることができたとおっしゃられています。そして、何より奈緒さんはこの作品、原作の漫画に惚れ込んでおり、出演とやり抜くことをご自身で決められたとのことです。

本当にわだかまりが残る現場であったならば、こうした舞台挨拶に俳優の方達も登壇しないだろうし、下手したら映画の公開にもこぎつけなかったかもしれません。それを考えると、ここまで挙げてきた監督や主演の奈緒さんの言葉は、きっとその言葉の通りなのだと思います。

まとめ

・「奈緒 映画 何があった」と検索される理由は、映画「先生の白い嘘」で、奈緒さん側がインティマシー・コーディネーターの起用を希望したにもかかわらず採用されなかった事実が記事となり炎上したから。

・インティマシー・コーディネーターとは、性的なシーンを演じなければいけない俳優の心身の安全を守りつつ、監督が望む演出意図を最大限に表現できるようにサポートする、俳優と監督の仲介役を担う仕事。

・この件に関して、奈緒さんは「私は大丈夫」ということを舞台挨拶でおっしゃられている。

俳優さんも制作の方々も相当な覚悟で気合いで撮影に臨んだであろう映画「先生の白い嘘」は現在公開中です。最後に予告編を貼っておきます。

※この予告編および同作品は性暴力に関するシーンが含まれます。ご注意ください。

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